立山越えフライトレポート

1997年4月11日 バルーンクラブ蜃気楼「2000年国体号」と夜高「あやめⅡ」
富山県立山町~長野市へ 72Kmを1時間15分で飛行

立山越えフライトレポート

気球クラブ 夜高 宮林 敏雅

 1997年4月11日 午前6時6分 熱気球あやめⅡ号と2000年国体号の2機が 立山町吉峰グリーンパークをサポート隊のメンバーに見送られながら離陸しました。
 離陸より約20分間上昇を続け、高度4000mに到達。
 上昇中は強い横風を受け、パイロットバーナーが10回ちかく消えましたが2機とも落ち着いて対処、再点火しながら無事レベルフライトに移行しました。
高度4300mでは時速100から120kmで飛行(GPSで確認)立山上空は雲海に包まれ、山頂付近は目視できなかった。しかし、GPSと地図により位置を確認しながら飛行。
 長野県側は快晴で青木湖や長野市内が4000m上空より確認できました。

 長野市上空より急降下15分で高度4000mから2000mに降下、高度1000mで風は秒速3mくらいまでおさまっており、地上付近はさらに弱くなっていました。
 午前7時21分 長野市篠ノ井小松原 リンゴ畑の中の水田に無事着陸1時間15分のフライトでした。
 着陸地は普段気球の飛んだことのないところで非常に手厚い歓迎をうけました。
 2000年国体号も長野市内の高校のグランドに無事着陸、その後互いの成功とフライトの感動を喜び合いました。10時近くにはチェイスカーも到着、富山に向けて帰路につきました。
 お世話になった大勢の方々に深く感謝申し上げます。

 また、長野市のみなさまには、突然上空よりの来訪者にさぞ驚かれたと思います。当日は交通安全期間中で警察の方にもご迷惑をおかけし申し訳有りませんでした。
 長野県には、また、飛行する事が有ると思いますが、よろしくお願いいたします。

 飛行気球 2000年国体号   搭乗パイロット 松田浩壮 松田喜美江
 飛行気球 あやめⅡ号      搭乗パイロット 佐藤清州 宮林敏雅

 協力  
バルーンクラブ蜃気楼・夜高・中越バルーンクラブ・千羽バルーンクラブ・緑化の店庭里・富山地方気象台・日本気象協会富山支部・輪島測候所・立山町グリーンパーク吉峰・立山アルペン村・立山町千垣地区自治会・富山県観光課・長野日本大学高等学校・長野市篠ノ井小松原のみなさん

 報道
富山テレビ・毎日新聞・チューリップテレビ・北日本新聞・朝日新聞・富山新聞・読売新聞・北陸中日新聞・となみ衛生テレビ

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離陸前打ち合わせ        離陸直後気球より
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   立山町上空雲の上          長野県に入り雲が無い(青木湖が見える)
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着陸直前微風でりんご畑へ     着陸直後地元の人が珍しがって
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佐藤・宮林記念撮影(地元の人に撮影依頼)         成功祝いスタッフを慰労